球面、特に四分円ボールや曲面を加工する場合、調整不良により肩、シャベルバック等が発生しやすくなります。主な理由は次のとおりです。

1. システムクリアランスが原因

機器のトランスミッションペアでは、リードスクリューとナットの間に一定の隙間があります。装置の稼働時間が長くなると、磨耗によりギャップが徐々に増加します。したがって、逆転時のギャップ補正が加工面の肩を克服する主な要因となります。クリアランス測定は通常ダイヤルゲージ測定法を採用しており、誤差は0.01～0.02mm以内に抑えられます。ここで注意すべき点は、メーターベースとメーターロッドが高すぎたり長すぎたりしないことです。測定中にカンチレバーが長いため、メーターベースは力が加わると簡単に動き、その結果、カウントが不正確になり、補正値が不正確になります。

2. ワークの取り代の不均一が原因

部品の設計面を実現する前に、加工面の取り代が均一であるかどうかも、成形面が設計要件を満たせるかどうかの重要な理由となります。取り代が不均一だと「再マッピング」が発生しやすいためです。エラー。したがって、表面形状の要件が高い部品の場合は、成形前に加工代をできるだけ均一にするか、設計要件を満たすためにもう 1 つのプロファイルを加工する必要があります。

3. 不適切なツールの選択が原因

切削では、工具は主切れ刃を通して材料を除去します。ただし、円弧が四分円を通過し、円弧が工具の補助切れ刃（補助切れ刃の後部とベース面との交線）に接した後は、補助切れ刃が切削に参加する可能性があります（つまり、ショベルバック）。 ）。したがって、工具を選択または研削する際には、工具のウェッジ角度を考慮する必要があります。